抹茶を摘採する際の、茶葉の成熟度に関する基準は何ですか?

抹茶の摘採における葉齢基準

抹茶は、抹茶専用に栽培された茶葉である碾茶(てんちゃ)から作られます。茶葉の柔らかさ、アミノ酸(テアニンなど)の豊富さ、そして苦味の低減を確保するため、摘採基準は厳格です。葉齢基準は以下の通りです。

  • 葉齢の範囲:通常、茶樹の発芽後20~30日、具体的には20~25日程度です。
  • 摘採部位:主に茶樹の先端にある新芽(頂芽)と、その下の第一葉または第二葉を摘採します。「一芯二葉」または「一芯一葉」の段階(新芽一つと葉が一枚または二枚)が目安です。
  • 重要な理由:この基準により、茶葉の鮮度と葉緑素含有量が高く保たれます。覆い下栽培(遮光処理)を行うことで、抹茶の旨味、香り、そして鮮やかな緑色がさらに引き出されます。
  • 摘採時期:主に春の一番茶の時期に行われ、通常は4月から5月にかけてですが、日本の各産地の気候条件によって異なります。