Googleの当初のプロジェクト名は何でしたか。また、その後なぜGoogleに変更されたのでしょうか?

洋介 充
洋介 充
Startup ecosystem analyst and advisor with 7 years experience.

Googleの最初の名前は実は「Backrub(バックラブ)」で、直訳すると「背中のマッサージ」という意味でした。

ちょっと変な名前に聞こえますよね?でも、実は深い意味が込められています。この検索エンジンの核となる技術は、ウェブサイトの「被リンク」(backlinks)を分析してランキングを決定するというものでした。簡単に言えば、他のウェブサイトからリンクされる数が多いほど、そのサイトは重要であると判断され、まるで誰かが後ろから「支えている」かのように見えたため、「Backrub」と名付けられたのです。

しかし、「Backrub」という名前は、世界を変えるような企業にはあまり似つかわしくありませんでした。そこで、創設者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、もっと壮大な名前に変えたいと考えました。

彼らが考えた新しい名前は「Googol(グーゴル)」でした。これは数学用語で、1の後に0が100個続く巨大な数を指します。この言葉は、「世界の膨大な情報を整理する」という彼らの壮大な野心を完璧に表現していました。

では、なぜ最終的に私たちが今日知っている「Google」になったのでしょうか?これには広く知られた面白い逸話があります。資金調達やドメイン登録の際、スペルミスで「Googol」を「Google」と間違えて入力してしまったと言われています。しかし、このスペルミスされた名前が使えるだけでなく、響きも悪くないと気づき、そのまま採用されることになったのです。

このように、「Google」という名前の誕生には、壮大な理想と、少しの偶然の幸運が混じり合っており、非常に興味深い話です。