わかる、その気持ち、すごくよくわかるよ。苦労して作り上げたもの、新機能でも起業のアイデアでも、発表したのに誰も反応してくれないと、まるで綿にパンチを繰り出すような、すごく虚しい気持ちになるよね。
引きこもりになるかって?それは、君がこのことをどう捉えるかによるね。
まず理解してほしいのは、『いいね』というものは、世界で最も安価なフィードバックだということ。
それは何も表さない。投稿するタイミングが悪かったのかもしれないし、タイトルが良くなかったのかもしれない。あるいは、見ている人がたまたまトイレに行っていて、そのままスルーしてしまったのかもしれない。『いいね』の裏にはあまりにも多くの偶然の要素があり、君のものが素晴らしいかどうかとは、絶対的な関係はないんだ。
僕も自分で何かを作り始めた頃は、すごく気にしていたよ。SNSに投稿して、数分おきに更新しては、『いいね』がいくつ付いたか、誰が押してくれたかを確認していた。でも、後になって気づいたんだ。これは純粋に自分を苦しめているだけだって。君に『いいね』をくれる人のほとんどは、友達だったり、応援してくれたり、『見たよ』という合図だったりする。これは『ソーシャル通貨』とでも呼ぶべきものだ。でも、『いいね』をくれないからといって、彼らが君のものをダメだと思っているわけじゃない。
僕たち技術者やプロダクトを作る人間にとって、『いいね』よりもはるかに重要なものがあるんだ。
- 誰か『使って』くれているか? たとえ一人だけでも、それが親戚や友達ではなく、毎日君のプロダクトを使ってくれているなら、それは100個の『いいね』よりも価値がある。それは、君が本当に誰かの問題を解決したということだからね。
- 誰か『文句を言っている』か? 文句を言う人は、『いいね』をくれる人よりもずっと真剣だ。時間をかけて君を批判するコメントを打ってくれるということは、彼が君のものを深く使い込み、考えた証拠だ。文句を言う人から学べることは、『いいね』をくれる人から学べることよりもはるかに多い。もちろん、意味のない誹謗中傷は別だけどね。
- 君自身がまだ『信じている』か? 君がこれを作った最初の動機は何だった?自分自身がすごく困っていた問題を解決するためだったのか?もしそうなら、そのまま作り続けよう。君の最初のユーザーは、君自身だ。君自身が使って気持ちいいなら、後で誰も使ってくれないなんて心配する必要はないよ。
だから、『いいね』の数にばかり目を向けないで。誰も『いいね』してくれなくても、君が引きこもりになることはない。でも、もし自分の価値を『いいね』の数と同一視してしまうなら、引きこもりはもうすぐそこだ。
考え方を変えよう。『いいね』を待つのはもうやめだ。積極的に動いて、ターゲットとなるユーザーを探しに行こう。たとえ一人か二人でもいい。彼らに使ってもらおう。なんなら『お礼』を渡して使ってもらうのもアリだ。そして、彼らにしつこく聞いてみよう。使い心地はどう?どこが不満?ってね。
一つのリアルなユーザーフィードバックは、一万個の漠然とした『いいね』よりも、君に進むべき方向を明確にし、本当の自信を与えてくれるはずだ。
君の価値は、君が作り出したもので決まるのであって、『いいね』の数で決まるわけじゃない。作り続けよう、立ち止まるな。