BYDへの投資はバフェット氏の決定でしたか、それともマンガー氏の決定でしたか?また、この投資はバークシャー・ハサウェイの従来のモデルにとってどのようなブレークスルーとなりましたか?

作成日時: 7/30/2025更新日時: 8/17/2025
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バークシャー・ハサウェイによるBYD(比亜迪)への投資は、バフェットの決断か、それともマンガーの決断か?

BYDへの投資は主にチャーリー・マンガーの決断によるものです。マンガーは2008年にBYDを徹底的に調査し、ウォーレン・バフェットに強く推薦しました。バフェットはその後これを了承し、バークシャー・ハサウェイを通じてBYD株の約10%を取得する投資を実行しました。この投資は、マンガーがBYD創業者である王伝福氏を高く評価したことに端を発しており、マンガーは王氏を傑出した起業家かつ技術の天才と見なしていました。バフェット自身はテクノロジー株に対して慎重な姿勢を持っていましたが、マンガーの説得によりこの取引が実現したのです。

この投資はバークシャーの伝統的な投資モデルにどのような突破口をもたらしたか?

バークシャー・ハサウェイの伝統的な投資モデルはバリュー投資を中核とし、成熟した、安定した、予測可能な企業(コカ・コーラやアメリカン・エキスプレスなど)への投資を重視し、リスク低減のためハイテクや新興産業を避ける傾向にありました。BYDへの投資はこのモデルに対し、以下のような突破口をもたらしました:

  • 新興テクノロジー・成長株投資への転換: BYDは電気自動車(EV)とバッテリー技術に特化した中国企業であり、高成長ながら不確実性も高いテクノロジー分野に属します。これはバフェットの「能力圏の原則」(理解できる業界にのみ投資する)からやや外れるものであり、テクノロジー株への範囲拡大を示すものでした。
  • 国際化と新興市場への進出: 伝統的にバークシャーは米国国内の成熟企業を重視してきましたが、BYDは中国への初の大規模投資であり、海外の新興市場への参入、ひいてはグローバルな視野の拡大を象徴するものでした。
  • バリューからグロースへのバランス: この投資は、単なる低価格での買い付けというバークシャーの伝統的な「お買い得品」戦略に挑戦し、企業の長期的な成長可能性と革新力(例:EV革命)をより重視するものでした。

総じて、この投資はマンガーがバークシャーの意思決定に与える影響力を示すとともに、同社の投資モデルにより多くの柔軟性と将来性をもたらしました。現時点までに、この投資はバークシャーに多大なリターンをもたらしており、この突破口の成功を証明しています。

作成日時: 08-05 08:22:41更新日時: 08-09 02:20:31