中国国内における不動産、社会保障、および住宅積立基金はどのように処理すべきでしょうか?

Hilda B.A.
Hilda B.A.
Business owner focusing on New Zealand investment. | 专注于新西兰投资的企业主。

やあ、友よ!いよいよニュージーランドへ新生活スタートだね、おめでとう!ただ、出発前に国内の「財産処理」はしっかり考えておかないと。私の周りにも同じ経験をした友達がたくさんいるから、彼らの体験談も踏まえて、分かりやすくまとめてみるよ。参考になれば!


一、国内の不動産はどうする?

不動産は私たち中国人にとって最も重要な資産であり、最も慎重に考えるべきこと。基本的には売却、賃貸、そのまま放置の3択で、「絶対にこれが正解」というものはない。すべて個人の事情と将来の計画次第だ。

1. 売却:確実に現金化して、新生活のスタートを切る

  • こんな人におすすめ:
    • ニュージーランドで住宅購入、起業、生活するための資金が必要で、両方の管理が面倒な人。
    • 中国国内不動産の将来性に不安があり、早めに現金化したい人。
  • メリット:
    • まとまった資金が一度に入るので、ニュージーランドでの立ち上がりが楽になり選択肢も広がる。
    • テナント探し、修理、近所付き合いなどのリモート管理の面倒が一切なくなる。
  • デメリットと注意点:
    • 売却までの期間: 現在の中古住宅市場では売れたりのではなく時間と根気が必要な場合が多い。
    • 税金: 不動産売却にかかる税金(所得税、増値税など)をしっかり確認すること。物件の状況(「満五唯一(所有5年以上・唯一の住宅)」など)によって免税・減税措置も有り。
    • 資金の海外送金: これが最大の難題。中国には外貨規制(1人あたり年間5万ドルまで)がある。数百万、数千万円単位の売却資金を一気にニュージーランドに送金するのは困難。家族を介した分割送金(合法性の確認必須)や、銀行に移民向け資産移動プログラムがないか相談するなど事前の計画が必須

2. 賃貸:将来の保険(帰国時のセーフティネット)と安定的な副収入の確保

  • こんな人におすすめ:
    • 資金に余裕があり、将来的な資産として物件を持ち続けたい、あるいは帰国時の拠点として残しておきたい人。
    • 物件の立地が良く、賃貸収入も比較的安定している物件を持つ人。
  • メリット:
    • 資産を残せるため、将来の不動産価格上昇の恩恵を受けられる可能性がある。
    • 月々の賃料収入(CNY)があり、国内での出費(両親への仕送りなど)に充てたり、貯めて為替リスクヘッジに使ったりできる。
    • 将来、もし帰国することになっても自分の家がある安心感。
  • デメリットと注意点:
    • リモート管理: これが最大の弱点。海外にいる時に、部屋が水漏れした、テナントが家賃を払わないなどトラブルが発生したらどうする? 国内に非常に信頼できる親戚・友人、または専門の不動産管理会社(代行業者)のサポートが絶対不可欠。管理会社には当然サービス料がかかる。
    • 家賃収入: 中国国内の家賃収入には課税対象。収入を得たうえで、この家賃を元にしたCNY→NZDの為替両替と送金も別途考える必要がある。

3. 空室のまま放置:短期的な措置や、思い入れが強い場合

  • こんな人におすすめ:
    • 経済的に問題ない(十分な資産がある)人。
    • ニュージーランドでの滞在が仕事や学業のためで、1~2年以内の帰国を予定している人。
    • 物件に深い愛着があり、どうしても手放したくない人。
  • メリット:
    • 煩わしいテナント管理が一切ない。
    • 帰国したい時にいつでも住める。
  • デメリットと注意点:
    • 純粋なコスト負担: 空室でも管理費、暖房費(北部なら)などの固定費は払い続ける必要があり、この間は全く収入がなく文字通り**「お金が消えていく」状況**。
    • 物件の劣化: 長期間誰も住まないと、思わぬトラブル(湿気、配管トラブル、害虫発生など)が起きやすくなる。

まとめ:物件の問題はどうする?

  • 資金に不安がある、手間をかけたくないなら → 売却
  • 資金に余裕がある、国内市場の今後を期待するなら → 信用できる人・業者に賃貸管理を委託
  • 数年の短期的滞在なら → 所有(空室)

二、社会保険(社保)——最大の難題

社会保険(社保)は複雑で、「解約してお金にできないか?」と考える人が多い。私のアドバイスは:絶対に簡単に「保険解約(退保)」すべきではない!

社保の主な柱は老齢保険(养老保险)医療保険(医疗保险)

老齢保険(养老保险)

  • 基本ルール: 中国において、保険料の累計納付期間が15年以上、かつ定年年齢に到達すれば、毎月年金(养老金)を受け取れる。
  • あなたの選択肢:
    • 納付期間が15年以上に達している: おめでとう!すでに年金受給資格を得ている。定年年齢になったら、たとえニュージーランドのパスポートを持っていても、必要な手続き(「在世証明」など)を経れば、月額の国からの年金を受け取ることができる。額は大きくないかもしれないが、安定した人民元建ての収入は悪くない(かなり心強い)。
    • 納付期間が15年に満たない(例:8~9年): 触らない方が良い! あなたの個人年金口座と納付記録(保険の加入年数)は継続して保持される。「納付一時停止」 という選択肢がある。万が一将来、中国に戻って働くことになったら、そこで納付を再開すれば良い。そのまま戻らなくても、この記録は消えない。
    • 「保険解約(退保)」について: 解約可能なのは、「永住権取得や移民による中国国籍の放棄」を行った場合のみ。ただし、その場合でも返金されるのは個人が払い込んだ積立金部分のみ。会社負担(年金資産の大部分)は戻ってこないため、これは大きな損失(血亏)! よってどうしても必要な少額に焦っている場合を除き、強くおすすめしない!

医療保険(医疗保险)

  • 老齢保険と同様に、納付期間が長いほど、退職後の医療保障は充実する。
  • 実践的な小技: 医療保険の個人口座には通常、一定の残高(毎月少しずつ積み立てられている額)がある。完全に中国を離れる前に、 指定の薬局でこの残高を全部使ってしまおう。使い切りが可能な常用薬やサプリメントを購入して持っていくか、家族に使ってもらう。使わなければ無駄になるお金だから。

社保のまとめ: 簡単に言えば、社保はあなたと国との長期契約。中国と完全に決別し、非常に資金が必要という確信がない限り、最良の選択は**「据え置く(封存)」** 静かに放置しておくこと。これがあるのは非常に強力な保険になる(立派なセーフティネット)。


三、住宅積立金(公积金)——持っていける「小さな金庫」

住宅積立金(公积金)は社保とは違い、強制貯蓄口座のようなもの。朗報は、海外への永住移住の際、積立金は全額(一括全額)引き出せる! 元本と利息込み、個人負担分と会社負担分の両方が対象。

  • 手続き方法?

    1. 必要書類の準備: 通常、パスポート、ニュージーランドの永住権ビザなどの移住証明書類、身分証(身份証)、戸籍簿(户口本、戸籍抹消が必要な場合)、元会社との雇用関係解除証明書、積立金提携カード(公积金联名卡)など。
    2. 積立金管理センターへ訪問: 積立金を納めていた地域の住宅積立金管理センター(公积金管理中心)に出向き申請する。
    3. 口座閉鎖申請書類の作成: 「積立金口座閉鎖引き出し申請書(公积金销户提取申请表)」に記入。
    4. 振込待ち: 審査承認後、指定の銀行口座に振り込まれる。
  • 重要注意点:

    • 上記はまだ国内にいる間に必ず完了させること本人が直接手続きするのが最も簡単。 一旦ニュージーランドに行ってしまうと、代理委任による手続きは非常に複雑になる。
    • 地域ごとに必要な書類が微妙に異なる場合があるため、必ず事前にお住まいだった地域の積立金管理センター(電話番号:市区外局番+12329)に電話して必要書類を確認してから行こう。無駄足は避けたい。

まとめとアドバイス

  1. 即断即決しないで: 移住準備は全体像把握が難しく、感情的で不用意な判断をしがち。積立金の引き出し以外の物件と社保に関しては、考えが定まらないなら、ニュージーランドで生活が落ち着くまで一旦保留することも一考。
  2. 重要度と手続き難易度で分類、優先順位を付けて対応:
    • 最も簡単: 積立金(公积金)。明確なルールあり。引き出し可能。出国前に完了させる。
    • 最も重大かつ高額資産: 不動産(房子)。価値が一番高く、リモート管理などでいる時間と労力がかかりやすい。自身の財政状況や家族計画に基づいてじっくり検討。
    • 最も長期展望が必要: 社会保険(社保)。目の前の損得より、将来(老後)を見据える。「今は触らない(放置する)」という選択がおそらく最善。
  3. 専門家への相談を積極的に: 不動産売却については優良かつ信頼できる不動産会社へ(中介?)、資金計画については銀行(金融のプロ)へ相談しよう。ネットの情報も参考にはなるが、最終的には自分の状況に合わせて最適解を見つける事が重要だ。

お役に立てれば幸い!ニュージーランドでのあなたのチャレンジが素晴らしいものになるよう、心からお祈りします。どうか素晴らしい生活を!