おい、その質問は核心を突いているな。自分でビジネスをする人は皆、この計算を心の中でしているはずだ。これは実はそれほど難しいことではなく、簡単に言えば小学校の算数の問題だ。
手持ちの資金 ÷ 毎月の支出 = 何ヶ月持ちこたえられるか
重要なのは、「毎月かかる費用」をどう正確に計算するかだ。多くの人がこれを理解しておらず、ある日突然資金が尽きてしまう。
計算は二つの部分に分けて行う必要がある。一つは事業経費、もう一つは個人の生活費だ。自分の生活費を計算に入れるのを絶対に忘れてはいけない。これが一番大きい!
第一部:あなたの「資金燃焼リスト」(毎月の固定費)
手帳かExcelを使って、以下の項目を正直に、一つも漏らさずにリストアップする必要がある。
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自分を養うためのお金:
- 家賃/住宅ローン: これが最大の固定費だ。
- 食費: 毎日社員食堂やカップ麺で済ませるとしても、金額を計算する必要がある。
- 交通費、水道光熱費、インターネット代、電話代: これらは避けられない費用だ。
- 家族の費用: 妻や子供がいる場合、この費用はさらに明確に計算する必要がある。
- 交際費/娯楽費: 月に数回は友人と会ったり、リラックスしたりする機会があるだろう?
これらを合計したものが、あなたが個人として生きていくための最低限のコストだ。
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会社を維持するためのお金:
- サーバー/クラウドサービス費: Alibaba Cloud、Tencent Cloud、AWSなど、毎月いくらかかるか?
- ソフトウェアツール費: GitHub、各種API、デザインソフトウェアなど、月額料金や年会費はあるか?
- オフィス費用: オフィスやコワーキングスペースを借りている場合、家賃はいくらか?水道光熱費、インターネット代、管理費は?
- 法人税務会計: 税理士事務所に依頼すれば月数百元かかるが、これも費用だ。
- マーケティング費用: 少し広告を出したり、イベントを企画したりする予定はあるか?
- 従業員の給与: パートナーや従業員がいる場合、これが最大の支出となる。
これら二つの大きな項目を合計したものが、あなたの毎月の「資金燃焼速度」(業界用語でバーンレート)だ。
強く推奨: 計算した合計額に、さらに1.2または1.3を掛けること。サーバーの突然のアップグレード、PCの故障、病気など、予期せぬ出費は常に発生するものだからだ。この20〜30%はあなたの「不測の事態への予備費」となる。
第二部:あなたの「弾薬庫」(手持ちの資金)
これは計算しやすい。銀行口座、Alipay、WeChat Payなど、あなたが自由に使える預金の合計額だ。
最後に、この算数の問題を解いてみよう:
あなたの「弾薬庫」の合計額を、計算した「毎月の資金燃焼額」(予備費を加えた後の金額を忘れないで)で割る。
例:
- あなたの個人の毎月の支出は5,000元。
- 会社の毎月の支出は2,000元(サーバー、ソフトウェアなど)。
- 合計7,000元/月。
- 予備係数1.2を掛けると = 8,400元/月。
- 手元に10万元の貯蓄がある。
- 100,000 ÷ 8,400 ≈ 11.9ヶ月。
したがって、理論上は約1年間持ちこたえられることになる。
しかし、これはあくまで静的な数字であり、本当に重要なのは:
- この期間中に、製品から収益を生み出せるか? たとえ月に数百元、千元程度の収益であっても、あなたの「資金燃焼速度」は下がり、持ちこたえられる期間は長くなる。これは最も理想的な状態であり、「自己資金生成」と呼ばれる。
- あなたの目標は何だ? あなたは「持ちこたえる」ために起業しているわけではないはずだ。自分に問いかけるべきだ:この1年間で、製品をどのレベルまで持っていく必要があるのか?人に見せられるバージョン(MVP)を作るのか?最初の100人のシードユーザーを獲得するのか?それともビジネスモデルを検証するのか?この目標があって初めて、この1年間で十分かどうかを知ることができる。もし目標が大きすぎて時間が足りないなら、支出を減らすか、急いで資金調達をするか、何らかの方法を考える必要がある。
結局のところ、自分を欺いてはいけない。きちんと計算してこそ、心に余裕が生まれる。心に余裕があれば、来月の家賃の心配をすることなく、安心して製品開発やユーザー獲得に取り組むことができるだろう。