資金調達なしで、どのくらい持ちこたえられますか?

Anthony Smith
Anthony Smith

おい、その質問は核心を突いているな。自分でビジネスをする人は皆、この計算を心の中でしているはずだ。これは実はそれほど難しいことではなく、簡単に言えば小学校の算数の問題だ。

手持ちの資金 ÷ 毎月の支出 = 何ヶ月持ちこたえられるか

重要なのは、「毎月かかる費用」をどう正確に計算するかだ。多くの人がこれを理解しておらず、ある日突然資金が尽きてしまう。

計算は二つの部分に分けて行う必要がある。一つは事業経費、もう一つは個人の生活費だ。自分の生活費を計算に入れるのを絶対に忘れてはいけない。これが一番大きい!

第一部:あなたの「資金燃焼リスト」(毎月の固定費)

手帳かExcelを使って、以下の項目を正直に、一つも漏らさずにリストアップする必要がある。

  1. 自分を養うためのお金:

    • 家賃/住宅ローン: これが最大の固定費だ。
    • 食費: 毎日社員食堂やカップ麺で済ませるとしても、金額を計算する必要がある。
    • 交通費、水道光熱費、インターネット代、電話代: これらは避けられない費用だ。
    • 家族の費用: 妻や子供がいる場合、この費用はさらに明確に計算する必要がある。
    • 交際費/娯楽費: 月に数回は友人と会ったり、リラックスしたりする機会があるだろう?

    これらを合計したものが、あなたが個人として生きていくための最低限のコストだ。

  2. 会社を維持するためのお金:

    • サーバー/クラウドサービス費: Alibaba Cloud、Tencent Cloud、AWSなど、毎月いくらかかるか?
    • ソフトウェアツール費: GitHub、各種API、デザインソフトウェアなど、月額料金や年会費はあるか?
    • オフィス費用: オフィスやコワーキングスペースを借りている場合、家賃はいくらか?水道光熱費、インターネット代、管理費は?
    • 法人税務会計: 税理士事務所に依頼すれば月数百元かかるが、これも費用だ。
    • マーケティング費用: 少し広告を出したり、イベントを企画したりする予定はあるか?
    • 従業員の給与: パートナーや従業員がいる場合、これが最大の支出となる。

これら二つの大きな項目を合計したものが、あなたの毎月の「資金燃焼速度」(業界用語でバーンレート)だ。

強く推奨: 計算した合計額に、さらに1.2または1.3を掛けること。サーバーの突然のアップグレード、PCの故障、病気など、予期せぬ出費は常に発生するものだからだ。この20〜30%はあなたの「不測の事態への予備費」となる。

第二部:あなたの「弾薬庫」(手持ちの資金)

これは計算しやすい。銀行口座、Alipay、WeChat Payなど、あなたが自由に使える預金の合計額だ。

最後に、この算数の問題を解いてみよう:

あなたの「弾薬庫」の合計額を、計算した「毎月の資金燃焼額」(予備費を加えた後の金額を忘れないで)で割る。

例:

  • あなたの個人の毎月の支出は5,000元。
  • 会社の毎月の支出は2,000元(サーバー、ソフトウェアなど)。
  • 合計7,000元/月。
  • 予備係数1.2を掛けると = 8,400元/月。
  • 手元に10万元の貯蓄がある。
  • 100,000 ÷ 8,400 ≈ 11.9ヶ月。

したがって、理論上は約1年間持ちこたえられることになる。

しかし、これはあくまで静的な数字であり、本当に重要なのは:

  • この期間中に、製品から収益を生み出せるか? たとえ月に数百元、千元程度の収益であっても、あなたの「資金燃焼速度」は下がり、持ちこたえられる期間は長くなる。これは最も理想的な状態であり、「自己資金生成」と呼ばれる。
  • あなたの目標は何だ? あなたは「持ちこたえる」ために起業しているわけではないはずだ。自分に問いかけるべきだ:この1年間で、製品をどのレベルまで持っていく必要があるのか?人に見せられるバージョン(MVP)を作るのか?最初の100人のシードユーザーを獲得するのか?それともビジネスモデルを検証するのか?この目標があって初めて、この1年間で十分かどうかを知ることができる。もし目標が大きすぎて時間が足りないなら、支出を減らすか、急いで資金調達をするか、何らかの方法を考える必要がある。

結局のところ、自分を欺いてはいけない。きちんと計算してこそ、心に余裕が生まれる。心に余裕があれば、来月の家賃の心配をすることなく、安心して製品開発やユーザー獲得に取り組むことができるだろう。