チャーリー・マンガーの海外市場での成功例や失敗例には、どのようなものがありますか?

作成日時: 7/30/2025更新日時: 8/18/2025
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チャーリー・マンガーの海外市場投資事例シェア

こんにちは、投資愛好家です。普段からマンガーやバフェットの投資哲学を研究するのが好きです。マンガー氏(もうすぐ100歳!)はバリュー投資の巨匠で、ウォーレン・バフェットと共にバークシャー・ハサウェイを率いています。両氏は主に米国市場を対象としていますが、マンガー氏は海外の機会にも鋭敏で、特に「経済的モート」(競争優位性)を持つ企業に注目します。以下では彼の海外投資事例(成功と失敗両方)を分かりやすく解説します。マンガーの投資スタイルは「優良企業を買い、長期保有。短期売買はしない」が基本です。

成功事例:BYD(中国電気自動車メーカー)

マンガー最大の海外成功例はBYDへの投資です。2008年当時、BYDはバッテリー製造の小企業でした。創設者・王伝福氏を友人紹介で知ったマンガーは、同社の技術力・野心、特にEV・新エネルギー分野の潜在性を高く評価。バフェットに働きかけ、2億3千万ドルで10%の株式を取得させました。

結果? BYDは今や世界有数のEVメーカーに成長し、時価総額は数倍に。バークシャーは現在も株式を保有し、莫大な利益を上げています。この投資はマンガーの眼力の証明です:財務諸表だけでなく「人」と「企業の持続的成長力」を見抜きました。端的に言えば、マンガーは中国のEV革命を先読みしたのです。典型的なバリュー投資事例——優良企業を早期に発見し、成長を待つ——と言えるでしょう。

準成功事例:POSCO(韓国鉄鋼メーカー)

マンガーは自身の投資会社「デイリー・ジャーナル」を通じ、韓国POSCOに投資しました。資源優位性を持つ同社の国際競争力に注目。2010年代初頭、株価が低迷していた時期に出資しました。

成果? 爆発的成功ではありませんが、長期的には堅調。株価は変動したものの安定した配当により利益を獲得。重要なのは、この投資が「卵は一つのカゴに盛るな(米国集中回避)」というマンガーの分散戦略を体現している点です。当時の低評価額による高い安全域(安全域)がリスクを軽減しました。

失敗事例:テスコ(英国スーパーマーケットチェーン)

バークシャーは2012年頃、英国最大手スーパーのテスコに約20億ドルを投資しました。強固なブランド力と店舗網を持つ「安定消費株」に見えたのです。

しかし問題発生:会計スキャンダル(財務不正)が発覚し、英小売市場(アマゾンやディスカウント店との競争激化)も悪化。株価暴落を受け、2014年に売却した際の損失は4億ドル超。マンガーは後日「経営陣の問題と市場変化を見誤った」と認めました。教訓? 大企業でも「経済的モートの侵食」には警戒せよ。マンガーは「海外の文化・規制の差異理解不足」を戒めとしています。

もう一つの失敗:アイルランド銀行(金融危機時)

2008年金融危機中、バークシャーはアイリッシュ・ネイションワイド銀行などアイルランド金融機関へ投資。同氏らは「過小評価された銀行株の反騰」を見込んだのです。

結果? アイルランド不動産バブル崩壊で不良債権が急増、事実上の壊滅状態に。巨額の損失を出したマンガーは「現地の経済リスクを理解不足だった」と反省。海外投資では「表面的な割安さ」だけでなくマクロ環境の検証が不可欠と痛感しました。

まとめ

マンガーの海外投資は決して多くありません(米国企業を好む)が、これらの事例は示唆に富みます。成功の鍵は「人と潮流を見極める力」(BYD事例)、失敗は「リスクの見落とし」(テスコの経営問題)にあります。マンガーは「いい球を待つ(好機を忍耐強く待て)」と説きます。海外投資は焦らず、徹底的な下調べが必須です。投資初心者には著書『貧しいチャーリーの教訓』(邦題:『賢明なる投資家』)から学ぶことをお勧めします。質問があればどうぞ——専門家ではありませんが、長年学んだことをお伝えします!

作成日時: 08-08 13:48:40更新日時: 08-10 01:44:31